四六判 400ページ 2018年12月1日発行
没後102年目の漱石文学完全読解! 小説家としての漱石はもちろん、正岡子規俳句、漱石が晩年精力を傾けた漢詩、禅との関係など、漱石文学の本質を隅々まで明らかにした画期的評論集。
【目次】
Ⅰ 序論 ― 漱石と「夏目学」/Ⅱ 漱石小伝 ―『漱石とその時代』を未完のまま自死した江藤淳に/Ⅲ 英文学研究と文学のヴィジョン ―『文学論』『文学評論』『野分』/Ⅳ 写生文小説 ―『吾輩は猫である』/Ⅴ 漱石的主題 ―『琴のそら音』『趣味の遺伝』『坊っちやん』『草枕』『野分』/Ⅵ 写生文小説の限界 ―『文芸の哲学的基礎』『虞美人草』『坑夫』『文鳥』『夢十夜』/Ⅶ 大衆小説三部作 ―『三四郎』『それから』『門』/Ⅷ 前衛小説三部作 ―『思ひ出す事など』『彼岸過迄』『行人』『心』/Ⅸ 小説への回帰 ―『私の個人主義』『硝子戸の中』『道草』/Ⅹ 現代文学の創出 ―『明暗』/後記